フリオーソの引退に思う 

 南関東の雄として、4度の地方年度代表馬に輝き、交流GⅠを6勝したフリオーソが引退した。獲得賞金8億4500万円は地方競馬の歴代最高額である。母系も優秀で名種牡馬ブライアンズタイムの後継としてダーレージャパンに種牡馬入りが決まったのは喜ばしいことだが、中央馬と唯一互角に戦ってきた大将の引退は、地方競馬にとっては淋しい出来事でもある。
 以前は、中央何するものぞ!の時代があった。ハイセイコー、ヒカリデュール、イナリワン、オグリキャップ・・・。中央入りして歴史に名を成した名馬が沢山いた。しかし、最近ではコスモバルクが気を吐いたぐらいだ。もちろん、大牧場の整備されたトレーニング場で育成される良血馬たちとの環境の差は如何ともし難いが、はたして、このままでいいのだろうか。
 地方競馬が無くなることは、中央からの受け皿も無くなることであり、日本の馬産の危機でもあるのだ。何処まで関係者は、そのことを真剣に受け止めているのだろうか。と言って、すぐに対策は難しい。地方競馬のレースを面白くするには、当面は交流レースにおいて、GⅠは別にして、GⅡ、GⅢはハンデ戦として均衡を図らないと、いつまでも中央に馬場を貸すだけの状態が続くだろう。