もう一つ勲章を! 

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 天皇賞秋は、5歳馬と3歳馬が掲示板を独占した。予想したとおり4歳世代の層は薄かった。それにしても、M・デムーロの思い切った騎乗は、ダービー馬を甦らせた。昔、オペックホースというダービー馬がダービーを勝った後、確か31連敗したが、エイシンフラッシュは12連敗で止められて良かった。デムーロは、外国人騎手として初めて日本ダービーを勝ったり、ドバイワールドCでも初めてヴィクトワールピサで日本馬を勝利に導いたり、今度は外国人騎手として初めて天覧競馬の天皇賞を勝利するという離れ業を演じて見せた。節目節目で大記録を成し遂げるのは、運と技を持っているからだろう。2着のフェノーメノは、又しても運が無かった。
 さて、今週はGⅠがないが、アメリカでブリーダーズCが行われ、日本からトレイルブレイザーが出走する。鞍上は武豊である。ユタカは、海外GⅠを7勝しているが、アメリカでは勝っていない。幸い、トレイルブレイザーの調子は良さそうで、期待が持てる。ここを勝てば、ユタカは、英、仏、香港、ドバイに続き、北米でもGⅠ勝利という大記録になる。第1人者として、数多くの記録を作り続けてきたユタカにとって、もう一つ大きな勲章になるだろう。相手は、昨年の覇者、アイルランドのセイントニコラスアベイ、ヴェルメイユ賞勝ちのフランスのシャレータ、地元アメリカで現在GⅠ3連勝中のポイントオブエントリー辺りか。トレイルブレイザーの父はゼンノロブロイで、2400mは、ピッタリだ。前哨戦を叩いて調子を上げており、金星も夢ではない。ゼンノロブロイの父はサンデーサイレンス。その孫が勝てば、競馬の持つ物語の広がりを感じることになるだろう。
 ここで一つ訂正を。前々回のコラム「古いものを残すということ」の中で、「関西広報室もどこかへ行ってしまった」と書きましたが、正しくは、「関西広報の閲覧室もどこかへ行ってしまった」です。